銀行のカードローンは,借り入れに限度がないため,「返せると思って借りたけど,気づいたら返済が追いつかなくなってしまった・・・。」ということもあるでしょう。また,銀行のカードローンは,消費者金融に比べると,借り入れの際の審査が厳しいイメージがありますが、銀行のカードローンへの任意整理も厳しいのでしょうか。
債務整理の手続きの中でも,比較的手軽にに借金を減らすことができる任意整理ですが,銀行のカードローンでもできるのか見ていきましょう。

銀行のカードローンの特徴

消費者金融に比べると審査が厳しい

消費者金融の中には,審査がとても簡単かつ素早く,無人でお金を借りられるものもあります。それに比べて,銀行のカードローンは,審査がとても厳しい傾向にあります。これは,もともと銀行という組織自体がしっかりとしていることや,単に預金口座や取引履歴から判断するだけでなく,保証会社からの審査も同時に行われるためです。
消費者金融などで借り入れをする際には,保証人が必要になる場合が多いですが,銀行からの借り入れの際は,保証会社をつけることによって保証人が不要になります。そのため,保証会社としては,あなたが借金を返していく能力があるかどうかを厳しく審査する必要があります。

借入金額に法律上の制限がない

消費者金融は,「貸金業法」という法律の「総量規則」に則り,年収の3分の1を超える貸し付けをすることを禁止されています。例えば,年収が300万円の人であれば100万円以上を借り入れることができません。また,あなたが主婦だとすると,収入自体がないため,お金を借り入れること自体が出来ません。
一方で,銀行のカードローンにおいては,借り入れの際の審査は厳しいものの,貸金業法ではなく「銀行法」に則った貸し付けを行っているため、総量規制の対象ではありません。 そのため、貸し付けの際に個人個人で限度額を設定するものの,法律による借り入れ金額における制限はないのです。よって,消費者金融から借り入れをすることに比べると,限度額の設定が高くなっている場合もあります。また、主婦や学生でも借り入れができる場合もあります。

金利が低い

銀行のカードローンの最大の特徴と言っても良いのが,金利の低さです。消費者金融の年利が18%程度だとすると,銀行は,15%程度で借り入れができます。借り入れ金額が大きければ大きいほど,その差は歴然です。しかし,金利が低いからといって多額のお金を借り入れてしまい返済できなくなってしまうケースもあります。借り入れの際には,計画的に行うことが必要です。

銀行のカードローンは,任意整理できる?

結論から言うと,銀行のカードローンは任意整理の対象です。しかし,銀行のカードローンにおいては,任意整理をすることのメリットのいくつか逃してしまいます。これから詳しくみていきましょう。

銀行のカードローンを任意整理する際の注意点

借金の元本は減らない

消費者金融からの借金であっても,任意整理をすることで借金の元本そのものが減ることはありませんよね。これは,銀行のカードローンでも同様です。しかし,例えば消費者金融で借り入れをし,長期間返済している場合には,払い過ぎていた利息を「過払い金」として取り返すことができます。借金の元本そのものは,減ることがありませんが,過払い金が返ってくることによって,その分を返済に充てることが出来ますので借金自体が減ることに繋がります。ですが,銀行のカードローンでは,利息制限法に則り,低金利で貸し付けを行っているため過払い金が発生することはありません。

保証会社との関係

銀行のカードローンを組む際に,保証人の代わりに保証会社をつけます。多くの銀行が保証会社として消費者金融をつけています。
あなたが,任意整理をすると保証会社は,あなたの借金を肩代わりしなければいけません。これを,代位弁済と言います。保証会社として消費者金融が,代位弁済をすると,任意整理の対象が変わってきます。銀行のカードローンだけでなく,あなたが消費者金融から借り入れをしていた別の借金についても任意整理をしなければならなくなります。
任意整理においては,複数の借り入れ先があった場合に,整理の対象を自由に選択できますが,銀行のカードローンを選択し,保証会社として消費者金融が付いている場合には,対象から外していたつもりの借金についても任意整理しなければならない事態になってしまう可能性がありますので注意しましょう。

口座が使えなくなってしまう

銀行のカードローンを任意整理すると,その銀行に作っていた預金口座が凍結されてしまいます。預けていたお金は,借金の返済に充てられてしまいます。また,その口座に給与や年金が振り込まれる場合や,逆に引き落としとして利用している場合には,任意整理をすると,口座が凍結されるために一切取引ができなくなってしまいます。そのため,任意整理を行う前に,預金口座に残っているお金を全て引き出しておく必要があります。そして,給与や年金の振込先は他の場所を指定しておきましょう。

まとめ

・銀行のカードローンも任意整理をすることができる。
・銀行のカードローンでは,低金利で貸し付けを行っているため任意整理をしても過払い金が発生しない。
・銀行のカードローンに,保証会社として消費者金融が付いていると,対象外にしていた借金についても任意整理しなければならない可能性がある。
・銀行のカードローンを任意整理すると,その銀行に作っていた預金口座が凍結される。